CISSP IT系資格

CISSPは意味ない?資格の価値と本当に役立つのかを徹底解説

2025-03-14

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CISSP(Certified Information Systems Security Professional)は、情報セキュリティの分野で最も権威のある資格の1つとされています。

しかし、一部では「CISSPは意味ない」「取っても実務で役に立たない」と言われることもあります。

実際のところ、CISSPは本当に意味がない資格なのでしょうか?

この記事では、CISSPの価値、メリット・デメリット、どんな人におすすめなのかを詳しく解説します。

CISSPとは?資格の概要と特徴

CISSPの基本情報

CISSP®とは

CISSP(Certified Information Systems Security Professional)とは、ISC2(International Information Systems Security Certification Consortium)が認定を行っている国際的に認められた情報セキュリティ・プロフェッショナル認定資格です。

出典:ICS2>CISSPとは

特に、企業のセキュリティ管理やガバナンスに関わる人にとっては、最も評価の高い資格の1つとされています。

  • 試験時間:4時間(125問)
  • 試験形式:CAT(コンピュータ適応型試験)、選択問題
  • 合格基準:最低700点(1000点満点)
  • 受験料:$749(約11万円 ※為替により変動)
  • 受験方法:ピアソンVUEの試験センター
  • 受験資格:5年以上の実務経験(※一部の資格で1年の免除あり)

CISSPの8つのドメイン(出題範囲)

CISSPは、以下の8つの分野から出題されます。

  1. セキュリティとリスク管理(リスクアセスメント、ガバナンス、コンプライアンス)
  2. 資産のセキュリティ(データ分類、データ保護、暗号化)
  3. セキュリティアーキテクチャとエンジニアリング(システム設計、セキュアコーディング)
  4. 通信とネットワークセキュリティ(プロトコル、ファイアウォール、VPN)
  5. IDとアクセス管理(IAM)(認証・認可、シングルサインオン)
  6. セキュリティ評価とテスト(脆弱性管理、ペネトレーションテスト)
  7. セキュリティ運用(ログ監視、インシデント対応、フォレンジック)
  8. ソフトウェア開発セキュリティ(セキュア開発ライフサイクル、アプリケーションセキュリティ)

CISSPが「意味ない」と言われる3つの理由

CISSPが意味ない理由① 実務で直接役立つスキルが少ない

CISSPは、セキュリティの管理やガバナンスに関する試験であり、実際の技術的スキルはあまり問われないため、「エンジニアとしてのスキル証明にはならない」という声もあります。

例えば、CISSPでは次のような技術的なスキルは詳しく問われません。

  • ペネトレーションテスト(侵入テスト)
  • セキュアコーディング(安全なプログラム開発)
  • 実際のファイアウォールやIDS/IPSの設定方法

そのため、技術職のエンジニアやハッカー向けの資格ではないことを理解しておく必要があります。

CISSPが意味ない理由② 取得条件が厳しく、維持費も高い

CISSPは、取得するだけでなく、維持するためにも(ISC)²に年会費を支払う必要があります

  • 5年以上の実務経験が必要(例外的に4年の経験でOKなケースもあり)
  • 取得後も年会費125ドル(約18,000円)を支払う必要がある

このため、「維持費がかかるのに、実務で使わないから意味がない」と感じる人もいます。

CISSPが意味ない理由③ 日本国内では必須資格ではない

CISSPは、外資系企業やグローバルな環境では高く評価されますが、日本国内の企業ではそれほど必須の資格ではないことが多いです。

例えば、日本国内のセキュリティエンジニアの求人では、以下のような資格の方が評価されることもあります。

  • CEH(Certified Ethical Hacker)(ペネトレーションテスト向け)
  • CompTIA Security+(セキュリティ基礎向け)
  • 情報処理安全確保支援士(日本の国家資格)

このため、「日本の企業ではあまり評価されないなら意味がない」と思う人もいるようです。

それでもCISSPを取得する3つのメリット

「CISSPが意味ない」と言われる一方で、取得するメリットが大きいケースもあります

CISSPのメリット① セキュリティマネジメント職に有利

CISSPは、CISO(最高情報セキュリティ責任者)やセキュリティマネージャーを目指す人にとって、非常に価値のある資格です。

  • セキュリティ戦略の立案
  • 企業のセキュリティポリシー策定
  • インシデント対応の計画

このような業務を担当する場合、CISSPはスキルと知識の証明になり、昇進やキャリアアップに役立ちます

CISSPのメリット② 外資系・海外企業では高評価

CISSPは、特にアメリカやヨーロッパの企業では高く評価されており、「CISSPがないと応募できないセキュリティ関連のポジション」も存在します。

外資系企業への転職を考えている場合、CISSPは給与アップの大きな武器になるでしょう。

CISSPのメリット③ セキュリティコンサルタントに最適

企業のセキュリティ監査や、コンサルティング業務に関わる場合、CISSPの知識は非常に役立ちます

特に、ガバナンスやリスク管理の分野では、CISSPは業界標準の資格として認知されています。

CISSPが向いている人・向いていない人

CISSPを取得すべき人

  • セキュリティマネージャー、CISOを目指す人
  • 外資系・グローバル企業に転職したい人
  • セキュリティコンサルタント、監査の仕事をしたい人
  • リスク管理やコンプライアンスに興味がある人

CISSPが不要な人

  • 技術職(ペネトレーションテスト、SOCアナリストなど)を目指す人
  • プログラミングやハッキング技術を深めたい人
  • 資格の維持費をかけたくない人

まとめ|CISSPは意味があるが、目的次第

  • CISSPはセキュリティマネジメント向けの資格であり、技術職には向かない
  • 外資系企業では高く評価されるが、日本では評価が分かれる
  • セキュリティの管理・ガバナンスに関わるなら、取得する価値は大きい

CISSPは、技術的なスキルではなく、セキュリティ全体を管理する力を証明する資格です。

「自分のキャリアに本当に必要か?」を考えた上で、取得するか判断するのがベストです。

  • この記事を書いた人

ton

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