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ウェブデザイン技能検定は意味ない?資格の価値を解説

2025-03-17

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ウェブデザイン技能検定は、Webデザインのスキルを証明できる国家資格です。

しかし、一部では「ウェブデザイン技能検定は意味がない」「資格を取っても評価されない」という声もあります。

  • ウェブデザイン技能検定は就職や転職に有利なのか?
  • 資格が実務で役立つのか?
  • 資格よりもポートフォリオや実務経験が重要なのか?

本記事では、ウェブデザイン技能検定の価値、取得するメリット・デメリット、資格が必要な人・不要な人の特徴を詳しく解説します。

ウェブデザイン技能検定とは?資格の概要

国家資格としてのウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省が認定する国家資格で、Webデザインに関する知識やスキルを証明できる資格です。

ウェブデザイン関連の資格としては珍しく、「国家資格」という点で他の民間資格よりも権威があるとされています。

試験の種類と難易度

ウェブデザイン技能検定には、1級・2級・3級の3つのレベルがあります。

等級難易度試験内容対象者
3級★★☆☆☆(易しい)HTML・CSSの基礎、簡単な画像編集初心者
2級★★★☆☆(普通)JavaScript・SEO・アクセシビリティ実務経験1年以上
1級★★★★☆(難しい)Webディレクション・UI/UXデザイン実務経験7年以上
  • 試験方式:学科試験(選択式)+ 実技試験(Webページ制作・コーディング)
  • 試験実施機関:ウェブデザイン技能検定試験センター
  • 受験料:3級 7,000円 / 2級 7,500円 / 1級 25,000円

各級とも学科・実技の出題形式及び合格基準は以下の通りです。

出題形式合格基準
学科筆記試験(マーク方式):
「多肢選択法」「真偽法」形式
70点以上(100点満点)
実技課題選択方式70点以上(100点満点:ただし、試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること)

出典:ウェブデザイン技能検定>試験日程等

ウェブデザイン技能検定が「意味ない」と言われる3つの理由

ウェブデザイン技能検定が意味ない理由① 資格よりもポートフォリオが重要視される

Webデザイン業界では、資格よりも「実際に作れるもの(ポートフォリオ)」が評価されるのが一般的です。

例えば、企業のWebデザイナーの求人では、「Webデザイン技能検定を持っている方歓迎」と書かれていることはほとんどなく、その代わりに「ポートフォリオ必須」とされていることが多いです。

つまり、資格を持っているだけでは評価されにくく、実際に作れるWebサイトのクオリティが重視されるということです。

ウェブデザイン技能検定が意味ない理由② 実務で求められるスキルと試験範囲にズレ

ウェブデザイン技能検定では、HTML・CSS・JavaScript・SEO・アクセシビリティなどが試験範囲ですが、実際のWebデザインの現場では、Photoshop・Illustrator・Figma・WordPressなどのツールのスキルも重要になります。

例えば、試験では以下のスキルが問われません。

  • Photoshop・Illustratorの高度な操作(Webデザインの実務では必須)
  • Figma・Adobe XDなどのプロトタイピングツール(UI/UX設計に必要)
  • CMS(WordPressなど)やWebアプリ開発の知識

そのため、資格を取得しても、実際の仕事で求められるスキルが不足しているケースが多いため、「資格を持っていても実務で役に立たない」と感じる人が多いようです。

ウェブデザイン技能検定が意味ない理由③ 知名度が低く、転職時に評価されにくい

ウェブデザイン技能検定は国家資格ですが、Web業界ではあまり知られていません。

そのため、企業の採用担当者が「この資格を持っているから評価しよう」と考えるケースは少ないです。

特に、企業が重視する資格としては、以下のものの方が評価されやすい傾向にあります。

資格名特徴評価
ウェブデザイン技能検定HTML・CSS・JavaScript・SEOの基礎を問う△(評価が分かれる)
HTML5プロフェッショナル認定試験HTML5・CSS3の高度な知識を証明〇(技術系職種で評価)
Google UX Design 認定資格UI/UXデザインのスキルを証明◎(国際的に評価)
Photoshopクリエイター能力認定試験Photoshopスキルを証明△(デザイン系で評価)

このように、国家資格だからといって必ずしも評価が高いわけではなく、転職市場ではあまり有利にならないことがデメリットです。

それでもウェブデザイン技能検定を取得する3つのメリット

ウェブデザイン技能検定のメリット① Webデザインの基礎を体系的に学べる

この資格の勉強を通じて、HTML・CSS・JavaScript・SEO・アクセシビリティなどの基礎を体系的に学べるのはメリットです。

独学で学ぶよりも、試験勉強を通じてWebの基本を整理できるため、初心者には有用です。

ウェブデザイン技能検定のメリット② 一般企業では評価されることもある

Web制作会社ではなく、一般企業のWeb担当や広報職では、資格が評価されることもあるため、「Webデザイナーとしてのキャリアではなく、社内のWebサイト管理をする」場合には一定の価値があります。

ウェブデザイン技能検定のメリット③ 国家資格としての信頼性がある

Webデザイン関連の資格の多くは民間資格ですが、ウェブデザイン技能検定は国家資格のため、一定の信頼性があるのもメリットです。

特に、公的機関や教育機関などでは、「国家資格を持っている」という点が評価されることがあるため、民間資格よりは信頼度が高いと考えられます。

ウェブデザイン技能検定はどんな人に向いている?

資格を取るべき人

  • Webデザイン初心者で、基礎を体系的に学びたい人
  • 一般企業のWeb担当・広報職としてWebサイトの管理をする人
  • 国家資格を持っておきたい人(公的機関・教育機関向け)

資格を取らなくてもいい人

Webデザイナー・フロントエンドエンジニアを目指す人(ポートフォリオが重要)
Web制作会社に転職を考えている人(資格よりも実務経験が評価される)
Photoshop・Figma・WordPressなどの実践的スキルを優先したい人

まとめ|ウェブデザイン技能検定は目的次第で価値が変わる

  • 初心者が基礎を学ぶには適した資格
  • 転職ではポートフォリオの方が重要視されるため、資格だけでは評価されにくい
  • 一般企業のWeb担当・広報職では評価されることもある
  • 本格的なWebデザイナー・エンジニアを目指すなら、資格よりも実務経験やポートフォリオを優先すべき

資格の取得が目的にならないよう、スキル習得のための一歩として活用するのがベストです。

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