基本情報技術者試験(FE)は、ITエンジニアを目指す人にとって避けて通れない国家資格です。
情報処理技術者試験の中でも受験者数が多く、就職・転職時のアピールにもつながるため、毎年多くの学生や社会人が挑戦しています。
合格のカギを握るのは「自分に合った参考書選び」です。
特に独学や初学者の場合、内容や解説のわかりやすさが学習の継続と定着に大きく影響します。
この記事では、2025年の試験対応・最新シラバス準拠のおすすめ参考書を、科目A・科目Bに分けて紹介し、効率的な使い方や学習スケジュールまで詳しく解説します。
目次
基本情報技術者試験とは?就職・転職でも有利なIT国家資格
【基本情報技術者試験】
対象者像
ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者
- 経済産業省認定の情報処理技術者試験の一つ
- CBT方式で全国通年実施
- 科目A:基礎知識中心の選択式
- 科目B:アルゴリズムやセキュリティなど応用的な問題
近年はIT企業だけでなく、一般企業でも資格取得を評価するケースが増えています。
参考書選びで押さえるべきポイント
参考書を選ぶときは、以下のポイントを事前にチェックしておきましょう。
CBT方式(科目A・B)に対応しているか
- 画面操作や時間配分に慣れるため、CBT形式に近い構成の参考書が理想的
最新シラバス(Ver.7.2)準拠かどうか
- 2025年の試験はシラバスVer.7.2が適用
- 最新の制度・用語(生成AI、プロンプト、リスキリングなど)に対応していることを確認
自分の学習スタイルとレベルに合っているか
- 初心者:図解やストーリー形式でわかりやすいもの
- 経験者:要点を短時間で復習できるもの
- 読んで理解派 or 問題を解いて学ぶ派 によっても合う参考書は異なる
2025年おすすめの参考書7選【科目A対策】
『いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集』
- よく出る問題を厳選して収録
- 解説が簡潔で、繰り返し学習しやすい構成
- コンパクトな構成で、持ち運びにも便利
『キタミ式 イラストIT塾 基本情報技術者』
- 図解・ストーリー形式で理解しやすい
- IT初心者・文系出身者にも好評
- 体系的に学べるため、基礎固めに最適
『パーフェクトラーニング 過去問題集』
- 科目Aに特化した過去問集
- 頻出問題を網羅、パターン学習に適している
- 解説も丁寧で理解が進む
『徹底攻略 基本情報技術者教科書』
- 科目A+科目Bを通して体系的に学べる
- 擬似言語・アルゴリズム・表計算の解説が豊富
- 実務に近い問題への対応力を養える
2025年おすすめの参考書【科目B対策】
『うかる! 基本情報技術者 科目B 対策テキスト&過去問』
- CBT形式を意識したレイアウト
- 問題と解説が対応していて復習しやすい
- 本番形式に慣れたい人におすすめ
『 情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]予想+過去問題集』
- オリジナル問題+過去問題
- プログラム初心者でもわかる丁寧な解説
- 擬似言語問題のトレース表を使った解き方を詳細に紹介
『 基本情報技術者【科目B】アルゴリズム×擬似言語トレーニングブック』
- 「アルゴリズムと擬似言語」の問題を集中的にトレーニング
- 過去問及びサンプル問題,オリジナル問題が多数
- 理論背景から解説されており、深く学べる
初心者・文系・独学派におすすめの組み合わせ例
以下のような組み合わせで学習を進めると、効率的に理解と定着が進みます。
- テキスト(キタミ式など)+過去問題集(パーフェクトラーニング)
- 苦手分野(アルゴリズム・データベース)は別冊や動画で補強
- スマホアプリやYouTubeで隙間時間を活用
CBT対応アプリやWeb模試を併用すれば、試験本番の形式にも自然と慣れていきます。
参考書を使った合格までの学習スケジュール例
1日1時間×3ヶ月の学習モデル
- 1ヶ月目:テキスト中心にインプット
- 2ヶ月目:問題演習+苦手分野の対策
- 3ヶ月目:模擬試験・過去問による実戦訓練
忙しい社会人向け:週末集中型プラン
- 平日はインプット中心(通勤時間に動画・アプリ学習)
- 土日に過去問と模擬試験をまとめて演習
- スケジュールは無理なく継続できる設計が重要
模擬試験・過去問で最終チェック
- 試験1〜2週間前からは、過去問を時間を測って解く
- CBT形式の模試を使って本番と同じ感覚で練習する
まとめ
- 参考書選びは、自分の理解度・学習スタイルに合ったものを選ぶことが重要
- 最新シラバス(Ver.7.2)対応かどうかを必ず確認する
- 科目A・Bを分けて対策することで、学習の効率が上がる
- 組み合わせ学習と反復演習で合格をしっかり目指せる
自分に合った参考書を見つけて、学習を続けることが合格への一番の近道です。
焦らず、一歩ずつ着実に知識を積み上げていきましょう。