「科目Aで600点以上取ったのに、不合格だった…」
「科目Bも600点以上だったのに、なぜか落ちていた…」
基本情報技術者試験(FE)では、試験直後に600点を超えていたのに“不合格”になるケースがまれにあります。
これはどうして起こるのでしょうか?
この記事では、「600点以上なのに落ちた」場合に考えられる原因と、合否確定の仕組み、確認すべき注意点を解説します。
目次
600点以上でも落ちた:正式な合格とは限らない
基本情報技術者試験は、現在CBT方式で実施されており、試験直後にスコア(評価点)が表示されます。
このスコアはあくまで「試験終了時点の参考評価」であり、正式な合否はIPA(情報処理推進機構)による審査後に確定します。
合格の条件をもう一度おさらい
試験区分 | 合格基準 |
---|---|
科目A(旧午前) | 600点以上(1000点満点) |
科目B(旧午後) | 600点以上(1000点満点) |
この2つの条件を“両方満たしたうえで”、不正行為や不備がない場合にのみ「合格」となります。
600点以上でも不合格になる可能性がある主な理由
① 試験の正式採点で「評価点の修正」が行われた
- 試験終了時点では仮採点(プレ採点)のため、正式な評価とは異なることがあります
- ごくまれに、採点処理上の見直しやエラー訂正によりスコアが修正されることがあります
- 特定の設問の無効化(問題に不備があった場合)による再計算のケースも
➡ 試験直後の600点が、正式な採点後には600点未満となっていた可能性があります。
② 科目Aか科目Bのどちらかが600点未満だった
- 試験後のスコア表示を片方だけ確認して安心してしまったケースも多いです
- どちらか片方が600点未満なら、合計点が高くても不合格になります
➡ 「両方600点以上」でなければ合格できません。
③ 不正行為と判断された・システム的な不備が発生した
- 試験中に他人との会話・スマホ操作・カンニング行為などが疑われた場合
- 本人確認書類の不備や試験中断トラブルがあった場合
- これらが原因で試験自体が無効と判断されることもあります
➡ このようなケースでは、合格点に達していても不合格扱いとなります。
④ CBT試験システムの表示ミスや誤解
- 稀に「評価点の表示」がうまく反映されないケースがあります
- スクリーンショットの見間違いや表示タイミングによって、誤解が生じることも
➡ 合否はあくまで「合格発表日」のマイページ表示や公式リストで確認しましょう。
落ちたかどうかの正しい確認方法は?
以下のどちらかで確認できます:
- IPA公式サイトの合格者一覧で、受験番号が掲載されているか確認
- CBT受験システムのマイページにログインし、「正式な試験結果」を確認
※試験直後のスコア表示は「仮の参考値」です。
合格発表スケジュール(IPA公式):
https://www.ipa.go.jp/shiken/goukaku/happyobi.html
それでも納得できない場合はどうすればいい?
IPAは、試験の採点内容や合否の詳細についての問い合わせや再採点請求は受け付けていません。
ただし、マイページに不具合がある/スコアが明らかにおかしいと感じた場合は、試験センターに問い合わせることは可能です。
IPA 試験センター FAQ・お問い合わせフォーム:
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/reference/faq.html
まとめ|600点超えても安心は禁物。正式発表までは確定じゃない
- CBT試験では、終了直後にスコアが表示されるが、これは仮の評価
- 合格基準は「科目A・Bそれぞれ600点以上」
- スコアが変わることはまれにある(再採点・設問無効など)
- 正式な合否は、翌月の合格発表日でのみ確定
- 不合格の理由は開示されないため、次に向けた対策を前向きに進めよう
がんばって600点を取ったのに不合格だったという事実はつらいかもしれません。
しかし、試験形式や傾向に一度慣れた今、次回は確実に合格できる可能性が高いです。
落ち着いて振り返り、次の受験に備えましょう。
あなたの努力は、必ず次につながります。