「基本情報技術者試験って、どれくらいの難易度なの?」
「偏差値で表すと、どのくらいのレベル?」
国家試験である基本情報技術者試験(FE)は、IT業界への登竜門的資格として多くの人が受験しますが、その難易度を直感的に理解しにくいという声もよく聞きます。
本記事では、「偏差値」という視点から基本情報技術者試験のレベル感を解説します。
大学受験との比較や、得点傾向、合格後のスキル目安などもあわせて解説するので、自分の現在地や目標設定に役立ててください。
目次
偏差値と基本情報試験の関係って?
まず「偏差値」とは、テスト結果が母集団の中でどれくらいの位置にあるかを示す指標で、平均点を50としたときに、上下どれだけ離れているかを数値で表します。
- 偏差値50:母集団の平均レベル
- 偏差値60:上位16%前後に入るレベル
- 偏差値70:上位2.5%のハイレベル
国家試験には偏差値という公式な指標はありませんが、合格率や得点分布から「偏差値換算」することは可能です。
基本情報技術者試験の偏差値の目安は?
基本情報技術者試験の合格率は平均40〜50%。
このことから、合格ラインに達する受験者は偏差値で言うとおおよそ55〜60程度と推定されます。
- 偏差値55:合格率50%をやや超える層
- 偏差値60:安定して高得点を取れる層
このレンジは、高校でいうと進学校レベル、大学受験でいうと中堅〜難関国公立に匹敵すると言われます。
大学受験との比較:どのレベル?
偏差値ベースで見ると、基本情報技術者試験に合格する力は以下の大学群と比較されることがあります。
- 偏差値55:産近甲龍、日東駒専クラス
- 偏差値60:MARCH、関関同立、地方国公立
- 偏差値65:上位国立大学や早慶下位学部
ただし、数学的処理力や論理的思考力、読解力など「理系的素養」があると有利に働く点は、文系試験とは異なります。
偏差値が高い人の得点傾向とは?
高偏差値層(60以上)の合格者は、以下のような特徴を持つことが多いです。
- 科目Bのアルゴリズムやプログラミング問題を得点源にしている
- 科目Aで満遍なく8割以上を安定して得点している
- 過去問演習を繰り返し、出題パターンに精通している
逆に、偏差値50未満の受験者は「プログラミングが不得意」「時間切れで最後まで解けない」などの傾向があります。
偏差値を上げるには?具体的勉強法
偏差値を上げて合格を目指すには、以下のような学習戦略が有効です。
- 分野別に強化ポイントを設定
- 科目Bの頻出アルゴリズムを解説書+YouTubeで学ぶ
- 過去問5回分を3周する(最低)
- 模試やアプリで偏差値診断を活用し、自分の立ち位置を可視化
特に「苦手分野をなくす」ことが偏差値アップには不可欠です。
実務経験者/未経験者の偏差値の違い
実務経験者の多くは、以下の理由から偏差値が高く出やすい傾向があります。
- 業務経験と試験範囲がリンクしている(例:SQL、セキュリティ)
- プログラミングやネットワークへの抵抗感が少ない
一方で未経験者の場合:
- 専門用語や論理思考に慣れておらず、偏差値45〜50がスタートライン
- 学習初期は「理解」に時間がかかるが、慣れれば加速できる
偏差値で見る合格後のスキル目安
偏差値に応じて、合格後に身についているであろうスキルレベルを大まかに分類できます。
- 偏差値50前後:基礎IT用語と構造の理解(ITパスポート以上、実務未満)
- 偏差値60前後:応用問題にも対応可能、現場配属前研修レベル
- 偏差値65以上:即戦力候補、次は応用情報技術者試験への挑戦がおすすめ
Q&A よくある疑問まとめ
Q. 偏差値60超えの合格率は? → 上位16%程度と想定され、科目A・Bともに8割得点が目安です。
Q. 偏差値が低くても合格できる? → 可能です。得点配分と苦手分野を絞れば偏差値50前後でも十分合格可能。
Q. 偏差値診断ツールは参考になる? → 学習アプリや予備校模試の偏差値はあくまで「目安」。使い方次第です。
まとめ
基本情報技術者試験の「偏差値」は、合格率や得点傾向から推定して55〜60前後と考えられます。
- 偏差値55:ボーダーライン合格者の目安
- 偏差値60以上:上位合格者、安定して高得点が取れる層
- 合格を目指すには、自分の位置を知り、計画的な対策が不可欠
大学受験と同様、「偏差値」は学習の方向性や戦略を見直す指標になります。
ぜひ本記事を参考に、自分なりの勉強計画を立てて、合格を目指しましょう。