「基本情報技術者試験って難しいの?」
「自分にも合格できるだろうか?」
IT分野のキャリアスタートや就職活動の武器として、多くの人が受験を検討する国家資格「基本情報技術者試験(FE)」。
しかし、「思ったより難しかった」「プログラミングでつまずいた」といった声も多く、難易度が気になる人も多いでしょう。
この記事では、合格率や出題構成、受験者層別の難しさ、必要な勉強時間などを根拠付きで詳しく解説。
実務経験の有無による難易度の体感差も紹介しながら、合格に向けた現実的な道筋を提案します。
目次
基本情報技術者試験とは?難易度分類と位置付け
基本情報技術者試験(FE)は、IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の一つで、ITSS(ITスキル標準)におけるレベル2に位置づけられます。
- レベル1:ITパスポート
- レベル2:基本情報技術者(FE)
- レベル3:応用情報技術者(AP)
- レベル4:高度区分(NW、SCなど)
まり、ITの基礎〜応用の入り口に位置する資格であり、プログラミング・ネットワーク・データベース・マネジメント・セキュリティといった幅広い知識が問われます。
出典:IPA>試験区分一覧
合格率から見る難易度の実態
直近の試験データから合格率を見てみましょう。
- 全体平均:約40〜50%
- 学生合格率:約43%
- 社会人合格率:約38%
CBT(コンピュータ試験)形式に移行後、合格率はやや上昇傾向にありますが、それでも半数以上が不合格となっているのが現実です。
過去には20〜30%台の低い合格率が続いた時期もあり、「知識が広範で試験時間が長く、対策不足だと通らない」という評価は今も健在です。
出題構成と難しさの原因
基本情報技術者試験は以下の2科目で構成されています:
- 科目A:知識系(マネジメント/ストラテジ/テクノロジ)
- 科目B:応用・思考力系(プログラミング、アルゴリズム、セキュリティなど)
特に難易度が高いとされるのは科目Bです。
- C言語や疑似言語によるアルゴリズム問題
- 情報セキュリティやデータベースの実践的設問
- 長文読解と複雑な選択肢
IT未経験者にとっては「どの分野も初見」という感覚で、非常に負荷が大きく感じられるのが特徴です。
勉強時間の目安とレベル別プラン
勉強時間の目安は受験者のバックグラウンドによって大きく変わります。
未経験者・文系出身者:
- 目安:150〜200時間
- 対策:基礎用語の暗記→過去問演習→プログラミング対策の順
IT経験者・理系学生:
- 目安:50〜100時間
- 対策:過去問中心に知識の整理と模試で補強
実務経験者と未経験者での感じ方の違い
実務経験者の場合:
- 「現場でよく見る技術が多く、復習的に学べた」
- 「プログラミングもC言語に抵抗がなければ解きやすい」
未経験者の場合:
- 「用語すら初耳で、何から覚えるかもわからない」
- 「科目Bが暗号のようで心が折れそうになった」
このように、経験の有無で感じ方が大きく異なる試験です。だからこそ、自分の立ち位置を正確に把握した学習計画が重要です。
難易度を超える合格のコツ
以下のようなポイントを意識すると、難易度の壁を超えやすくなります。
- 過去問演習を徹底:本試験と同形式でのトレーニング
- プログラミングはアウトプット重視:手を動かして学ぶ
- セキュリティ・ネットワーク分野は重点的に:配点も高い
- 模試で本番環境をシミュレーション:時間感覚を養う
Q&A よくある悩みへの回答
Q. 難しすぎて挫折しそう…… → 合格率40%前後は「努力すれば届く」水準。継続と計画がカギです。
Q. 先にITパスポートを受けた方がいい? → IT未経験者は順番に受けることで理解が深まります。
Q. CBT化で簡単になった? → 形式は変わりましたが、問題の内容自体は変わっていません。
まとめ
基本情報技術者試験は「決して簡単ではない」が、「努力で届くレベル」の国家資格です。
- 合格率は40〜50%前後だが、範囲の広さと思考力が求められる
- IT未経験者にとっては150時間以上の学習が必要
- 実務経験者には理解しやすい反面、油断すると不合格の可能性も
正しい戦略と継続的な努力で、多くの受験者が合格を勝ち取っています。
この記事を参考に、あなたの勉強計画をしっかりと立ててください。