「基本情報や応用情報には“過去問道場”があるけど、高度試験にもあるの?」
「論述式の午後Ⅱ問題、どうやって対策すればいい?」
「無料で使える過去問サイトやPDFが知りたい!」
高度情報処理技術者試験を目指す人の多くが、効率よく過去問演習を行いたいと考えるはずです。
この記事では、高度区分に対応している過去問演習サイトの有無・無料で使えるリソース・学習の進め方まで、わかりやすく解説します。
目次
「過去問道場」は高度情報処理技術者試験には存在する?
結論:基本的には存在しません(=CBT方式ではないため)
「過去問道場」と呼ばれるのは、以下の試験に特化した非公式の無料演習サイトのことです。
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
しかし、高度情報処理技術者試験(PM・ST・AUなど)に対応した“過去問道場形式”のWeb問題演習サイトは存在していません。
その理由は以下のとおりです。
なぜ「道場形式」の演習サイトが少ないのか?
- 高度区分の午後Ⅱは論述式問題(記述式)のため、自動採点が難しい
- 午後Ⅰも選択式だが記述要素が多く、選択肢だけで学ぶには不十分
- 試験区分が多岐にわたるため、各区分の対策サイトが細分化されている
では、過去問はどうやって手に入れる?
IPA公式サイトでPDF過去問を無料配布
IPA(情報処理推進機構)の公式サイトでは、すべての高度試験の過去問題(午前・午後)と解答例をPDFで公開しています。
掲載内容:
- 午前Ⅰ・午前Ⅱ 問題&解答
- 午後Ⅰ 問題&解答
- 午後Ⅱ 問題&出題の趣旨/論文構成例
【公式リンク】:
過去問題 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
ここから、自分が受けたい区分(例:プロジェクトマネージャ、ITストラテジストなど)を選んでダウンロード可能です。
おすすめの過去問学習の進め方(高度試験向け)
① 午前問題(Ⅰ・Ⅱ)はPDF→選択肢形式で練習
- 過去3〜5年分を繰り返し解く
- 可能であれば印刷して実際の試験形式に慣れる
- 選択肢だけでなく“解説付き”の市販問題集を併用すると理解が深まる
② 午後Ⅰは「読解力」「記述の正確さ」を重視
- 記述形式で解く練習が重要
- 過去問と模範解答を照らし合わせて、「なぜそう書くのか」まで分析
③ 午後Ⅱ(論述)は“書く練習”が必須
- 過去問をテーマ別に分類して、ストック型の構成テンプレートを用意
- 実際に手を動かして「序論・本論・結論」を書く練習を積む
- 模範解答を読み、構成・語尾・視点を学ぶことが大切
無料の過去問+参考書で学習するならこの組み合わせがおすすめ
目的 | リソース |
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過去問の入手 | IPA公式サイト(PDF) |
午前問題の演習 | 市販の過去問解説集(翔泳社、インプレスなど) |
論述対策 | 論文対策専門書+自作テンプレートの活用 |
解説付き問題集 | 『徹底攻略◯◯教科書+午後問題集』シリーズ など |
まとめ|「過去問道場」はないが、IPA公式PDFと論述練習で十分対策可能
- 高度情報処理試験向けの「過去問道場」は基本的に存在しない
- IPA公式サイトのPDF過去問が最も信頼できる&無料で手に入る
- 午後Ⅱ対策は“読むだけ”でなく“書く力”を鍛えることが重要
- 演習サイトがない分、紙+自習ノートを中心に地道に積み上げていくスタイルが合格への近道
過去問道場のような便利な環境はありませんが、高度試験は結局「自分の経験や知識をどう言語化するか」が問われる試験です。
自分のペースで、正しいやり方で継続すれば、必ず突破できます。コツコツと着実に準備を進めましょう。