CISSP IT系資格

CISSPの難易度はどれくらい?合格率・出題範囲・対策法まで解説

2025-04-12

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情報セキュリティ分野で世界的に認知されている国際資格CISSP(Certified Information Systems Security Professional)」。

企業や組織のセキュリティ担当者、ITマネージャー、コンサルタントなどにとって、信頼性の高い専門スキルを証明できる資格として知られています。

一方で、「難易度が高すぎる」「英語の壁がある」「合格できるのは一部のプロだけでは?」といった声も多く、受験を迷っている方も少なくありません。

この記事では、CISSPの試験形式・出題範囲・合格率といった基本情報に加え、難しいと言われる理由や学習のコツについて詳しく解説していきます。

挑戦を考えている方が、安心して一歩を踏み出せるような実践的な情報をお届けします。

目次

CISSPの試験概要と出題形式

CISSPとは?国際的な情報セキュリティ資格の最高峰

CISSP®とは

CISSP(Certified Information Systems Security Professional)とは、ISC2(International Information Systems Security Certification Consortium)が認定を行っている国際的に認められた情報セキュリティ・プロフェッショナル認定資格です。

出典:ICS2>CISSPとは

情報セキュリティ分野における「グローバルスタンダード」として、多くの企業で専門家の能力を証明する指標として活用されています。

特にセキュリティマネジメントを含む幅広いドメインを網羅しており、マネージャー職やセキュリティ責任者を目指す人にとっては、キャリアアップの大きな武器となる資格です。

試験時間・問題数・形式(CAT方式と英語)

CISSPの試験は英語で実施され、Computerized Adaptive Testing(CAT)方式が採用されています。

受験者の回答に応じて問題の難易度が変化する仕組みで、より精度の高い実力評価が可能です。

  • 試験時間:最大3時間
  • 出題数:100〜150問(受験者によって異なる)
  • 問題形式:4択の選択式
  • 試験言語:英語のみ(日本語未対応)

出題分野「8つのドメイン」とその比重

CISSPでは、以下の8つの分野(ドメイン)からバランスよく出題されます。

  • セキュリティとリスク管理
  • 資産のセキュリティ
  • セキュリティアーキテクチャとエンジニアリング
  • 通信とネットワークのセキュリティ
  • IDおよびアクセス管理
  • セキュリティの評価とテスト
  • セキュリティ運用
  • ソフトウェア開発セキュリティ

どのドメインも実務と直結しており、幅広い知識が求められます。

合格基準とスコア制度

CISSPの合格スコアは1000点満点中700点以上。

CAT方式のため、受験者によって出題内容やスコア算出方法に若干の違いがありますが、全体としては「確かな理解」と「実務への応用力」が求められます。

CISSPの難易度が高いとされる4つの理由

難易度が高い理由① 出題範囲が広く、専門的かつ実務的な内容

試験で問われるのは単なる知識ではありません。各分野の背景や目的、相互関係を理解し、実務上どのように判断すべきかを問う内容が中心です。

そのため、理論だけでなく実務経験のある人にとっても難易度は高めです。

難易度が高い理由② 英語試験での読解力・用語理解が求められる

試験はすべて英語で実施され、かつセキュリティ用語やビジネス英語も多く含まれます。

英語が苦手な方にとっては、問題の意図を正確に理解するだけでも一苦労。

英語対策も学習時間に含める必要があります。

難易度が高い理由③ 経験者向け(5年以上の実務経験が前提)

CISSPは受験資格として「5年以上の実務経験」が必要です。

これは、試験が経験に基づいた問題構成となっており、実際のプロジェクトやセキュリティ運用に携わったことがないと対応が難しいためです。

難易度が高い理由④ 応用力・判断力が問われるシナリオ問題が多い

問題文は状況設定のある“シナリオ形式”で出題されます。

単に知識を問うのではなく、「このケースでは何が最適か?」を判断させる問題が中心です。

正確な知識だけでなく、状況に応じた柔軟な思考が必要です。

他資格との比較から見るCISSPの難しさ

基本情報・応用情報・情報処理安全確保支援士との違い

CISSPは、日本の国家資格(IPA系)と比べてもレベルが高いです。

  • 基本・応用情報:技術的な知識が中心、基礎〜中級向け
  • 情報処理安全確保支援士:セキュリティ専門職向けだが国内限定
  • CISSP:技術とマネジメント両面をカバーし、グローバルに通用する資格

CompTIA Security+やCEHとのレベル差

Security+やCEHも国際的なセキュリティ資格ですが、CISSPはそれらより上位に位置づけられます。

  • Security+:入門〜中級者向け、技術知識重視
  • CEH(Certified Ethical Hacker):攻撃技術に特化
  • CISSP:攻撃も守りも理解し、かつマネジメント領域も網羅

CISSPが「マネジメント+技術」の両面をカバーする点

CISSP最大の特徴は、技術者目線だけでなく「経営者目線」を求められる点です。

セキュリティの技術だけでなく、リスク評価・ガバナンス・法令順守など、ビジネス全体を理解する力が問われます。

CISSPの合格率と学習時間の目安

合格率は世界平均で約50〜60%

受験者全体の約半数が合格しており、合格率は他の情報処理試験と比べてもやや高い部類です。

ただし、実務経験を持つ人が多く受験しているため、勉強なしで合格できる試験ではありません。

推奨学習時間は200〜300時間(英語に不安がある場合は+α)

業界経験のある人でも、体系的に学び直すには200〜300時間の学習が必要です。

英語が苦手な場合や、マネジメント領域の理解が浅い場合は、プラス50〜100時間の準備が必要になるケースもあります。

1日2時間×3〜4ヶ月が一つの目安

仕事と両立して学習するなら、1日2時間の学習を3〜4ヶ月続けるスケジュールが現実的です。

まとまった時間を取りづらい方は、朝の通勤や昼休みに動画講義や問題演習を取り入れると効率的です。

難易度を乗り越えるための学習戦略

ドメインごとに学習し、理解+記憶のバランスを取る

CISSPは範囲が広いため、一気に全部を理解しようとすると挫折しやすくなります。

ドメイン単位で分割して、理解と記憶を交互に行う学習法が効果的です。

公式教材(ISC²公式CBK・練習問題集)の活用

(ISC)²が提供する公式CBK(Common Body of Knowledge)は、合格に必要な知識がすべて詰まっています。

まずは公式教材で基本を押さえ、問題集でアウトプット中心に学習を進めましょう。

英語対策:用語集・問題文の構造理解

CISSP対策では、「英語に慣れること」も重要です。

知らない単語は都度調べて単語帳を作ったり、過去問を使って文章の構造を掴むトレーニングをしましょう。

模試・演習問題で試験形式に慣れる

CAT方式に慣れるためにも、模擬試験形式の演習を複数回実施しましょう。

スピード感や集中力、判断力を本番に近い形で鍛えることができます。

CISSPに挑戦する価値とキャリアへの影響

国際的なセキュリティ専門家としての信頼性が高まる

CISSPは、世界中の企業で認知されており、「この人はセキュリティを体系的に理解している」という信頼の証になります。

外資系企業やグローバル案件でも有利に働きます。

昇進・転職・年収アップに直結するケースも多い

多くの企業が、セキュリティポジションの要件としてCISSPを明記しています。

取得者は、以下のようなポジションに就くケースが多く見られます。

  • セキュリティマネージャー
  • CISO候補(最高情報セキュリティ責任者)
  • コンサルタント/監査人

情報セキュリティマネジメント層へのキャリアパス

単なる技術職から、マネジメントや経営判断に関わるポジションへとステップアップできる資格です。

将来的にセキュリティの戦略や方針決定に関わりたい方にとって、CISSPは強力な後ろ盾となります。

まとめ

CISSPは確かに難しいが、計画的に学習すれば合格は可能

広い範囲と実務ベースの出題が多いため難易度は高いですが、体系的に計画を立てて学習を継続すれば、誰でも合格は狙えます。

難易度に見合うだけの「信頼性」と「価値」がある資格

世界中で通用する資格であり、取得後はキャリアにも収入にも大きなメリットが見込めます。

自分のキャリアを一歩引き上げたいなら、挑戦する価値あり!

CISSPは、情報セキュリティ分野で本気で上を目指したい人にとって、まさに「登竜門」となる資格です。

戦略的に学び、挑戦する価値は十分にあります。

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