応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に位置づけられる国家資格です。
ITエンジニアとして中堅レベルの知識や設計力、応用力が問われることから、就職・転職・昇格でも高く評価されます。
この試験を独学で合格するためには、自分に合った参考書選びが最も重要なポイントになります。
午前・午後の両方に対応していることはもちろん、目的(初学者、午後特化、短期集中)に応じて教材を使い分けるのが合格への近道です。
この記事では、2025年版シラバス対応のおすすめ参考書を午前・午後・過去問別に厳選してご紹介します。
目次
応用情報技術者試験とは?IT系中級者の登竜門
- IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験
- 出題範囲は「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」と広範
- 午前は選択式(80問)、午後は記述式(11問中5問選択)
基本情報より出題の深さ・広さが格段に上がるため、対策には計画性と適切な教材が必須です。
午前
試験時間 9:30~12:00(150分)
出題形式 多肢選択式(四肢択一)
出題数・解答数 出題数:80問/解答数:80問
午後
試験時間 13:00~15:30(150分)
出題形式 記述式
出題数・解答数 出題数:11問/解答数:5問
参考書選びのポイント
以下の3点を押さえておけば、自分に合った参考書が見つけやすくなります。
- 午前・午後どちらにも対応しているか
- 最新シラバス(令和6年度/Ver.7.0)に対応しているか
- 解説のわかりやすさと、問題演習のバランスが取れているか
午前試験対策におすすめの参考書
『キタミ式 応用情報技術者』
- イラストや図解が豊富で、初心者にもやさしい
- 各分野の基礎知識をストーリー形式で学べる
- 文系・非エンジニアでも理解しやすい構成
『応用情報技術者 合格教本(技術評論社)』
- 幅広い出題範囲を丁寧に解説
- 午前試験の対策に特化した一冊
- インプット中心で基礎固めにぴったり
『応用情報技術者 ポケット攻略本』
- ポケットサイズで持ち運びやすい
- 用語の確認やスキマ時間の暗記に最適
- 電車内やちょっとした休憩時間にも活用できる
午後試験対策におすすめの参考書
『応用情報技術者 午後問題の重点対策』
- 記述問題の頻出パターンを分野別に整理
- 問題文の読み方や設問の意図を丁寧に解説
- 本番で問われやすいテーマを重点的に学習できる
過去問中心で学びたい人向けの参考書
『応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集』
- 午前・午後両方の過去問を網羅
- 出題傾向や解説が丁寧で、初心者でも取り組みやすい
- 過去問演習+解説読み込みで得点力が安定
『応用情報技術者 試験によくでる問題集』
- よく出る問題を厳選した反復練習型の一冊
- 解説が簡潔で、短期集中に向いている
- 問題の出題パターンを素早く把握したい人向け
自分に合った参考書を選ぶコツ
- 初学者や文系出身者は、図解やストーリー形式で解説されているものを選ぶ
- 経験者は過去問重視・問題演習重視で効率的に学習を進める
- 午後対策には、記述力を養える構成や解答例が充実した書籍を選ぶ
- 書籍だけでなく、Webサービスやアプリを併用することで復習効率がアップ
おすすめ併用ツール
- 過去問道場(応用情報技術者試験ドットコム)
- IPA公式サイト(過去問題・出題範囲)
- YouTube(情報処理技術者試験・高校情報教科対策の突破口ドットコム)
まとめ
応用情報技術者試験の合格は、参考書選びで大きく左右されます。
自分に合わない教材でモチベーションが下がるよりも、「読みやすく、続けやすい一冊」を選ぶことが、最短合格への一歩です。
- 午前と午後、目的に応じて使い分ける
- 最低でも午前用・午後用で2冊体制にするのが理想
- 独学でも「理解→演習→復習」の流れを意識すれば、合格は十分に狙える
2025年の合格を目指して、自分にフィットする参考書と学習法で、計画的に取り組んでいきましょう。