「難しすぎて心が折れそう」
「午後試験がトラウマ...」

応用情報技術者試験(AP)は、基本情報技術者試験の上位にあたる国家資格であり、ITエンジニアとしての実践的スキルや知識が問われます。
この記事では、なぜ応用情報試験が“難しすぎる”と感じられるのか、そしてどう対策を立てれば乗り越えられるのかを、学習者目線で徹底解説します。
目次
応用情報技術者試験は難しすぎ?挫折しないための対策と乗り越え方
応用情報技術者試験とは?
- IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験
- 出題範囲は「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」と広範
- 午前は選択式(80問)、午後は記述式(11問中5問選択)
午前
試験時間 9:30~12:00(150分)
出題形式 多肢選択式(四肢択一)
出題数・解答数 出題数:80問/解答数:80問午後
試験時間 13:00~15:30(150分)
出題形式 記述式
出題数・解答数 出題数:11問/解答数:5問
基本情報技術者試験よりも知識の深さ・出題の複雑さが増し、実務経験や応用的な理解がないと苦戦しやすい試験です。
応用情報技術者試験が“難しすぎる”と感じる4つの理由
難しすぎる理由① 出題範囲が広く、深掘りもされる
- テクノロジ・マネジメント・ストラテジ系の全分野から出題
- 午前試験だけで80問、各分野のバランスが問われる
- 暗記だけでなく理解・応用力が必要
難しすぎる理由② 午後試験の記述式問題がハードルに
- 長文の設問に対して、記述式の回答が求められる
- 選択肢ではないため、誤魔化しが効かない
- 論理的に「問われていることに正確に答える」力が必要
難しすぎる理由③ IT未経験者・文系出身者には専門用語が障壁に
- IT用語や業界知識が頻出
- ネットワークやアルゴリズムに馴染みがないとつまずきやすい
難しすぎる理由④ 時間配分と学習量のバランスが難しい
- 午前・午後それぞれに対策が必要で、準備に時間がかかる
- 独学では「何をどれだけやればよいか」が分かりにくい
挫折しないための学習戦略 4選
学習戦略① 午前試験はまず確実に突破を目指す
- 午前は選択式の知識問題
- 過去問を繰り返して出題傾向を掴む
- 苦手分野は分野別問題集で集中的に復習
学習戦略② 午後試験の記述対策には慣れが重要
- 出題分野から5問を選択する形式
- 問題文の「意図」を読み取る練習が必要
- 解答例と照らし合わせて書き方を体得する
学習戦略③ 得意分野を武器にする「選択制」の活用
- 午後試験は自分で解く分野を選べる
- 得意なテーマ(例:情報セキュリティ、データベースなど)を軸に対策することで心理的な負担が軽減される
学習戦略④ 毎日1〜2時間の継続が合格への近道
- 3〜6ヶ月を目安にコツコツ積み上げる
- 毎週末に模試や復習を入れるサイクル学習が効果的
おすすめ教材・勉強法の紹介
① 科目別テキスト&問題集を活用する
- 『キタミ式応用情報技術者』:初学者向けの丁寧な図解
- 『応用情報技術者 合格教本』:出題範囲を網羅
- 午後対策用の記述式問題集も1冊は揃えておきたい
② Webサイト・アプリを併用する
- IPA公式サイト:過去問と配点情報が無料で閲覧可
- 過去問道場(応用情報版):午前問題の反復練習に最適
- アプリで通勤・スキマ時間に知識確認
③ YouTube講座・解説動画
- 『情報処理技術者試験・高校情報教科対策の突破口ドットコム』など、午後問題の読解や書き方に特化した動画が人気
- 動画で視覚的に学ぶことで、理解がスムーズに進む
④ 模擬試験・タイムトライアルで実戦力を鍛える
- 試験本番と同じ時間配分で演習する
- 解答後は必ず「解説+自己採点」で復習する
- 1〜2週間ごとに模擬試験を取り入れるのが理想的
それでも「難しい」と感じたら?
一度立ち止まり、学習方法を見直す
- スケジュールが無理すぎないか
- 教材が自分に合っているかを再確認
- 時には一旦立ち止まり、ペースを整える勇気も必要
基本情報に戻って基礎固めも有効
- 応用情報の午前問題でつまずく場合は、基本情報の過去問で復習を
- アルゴリズムやネットワークなど、苦手分野を丁寧に見直す
仲間・コミュニティとつながる
- SNSや勉強会で仲間と進捗を共有することでモチベーション維持
- DiscordやX(旧Twitter)で同じ目標の人を探すのもおすすめ
Q&A|「応用情報技術者試験は難しすぎ?」に関する よくある質問
🔸Q1.応用情報技術者試験は本当に「難しすぎる」のでしょうか?
Q1. 応用情報技術者試験は本当に「難しすぎる」のでしょうか?
難易度は高いですが「難しすぎる」というより 幅広い知識が必要なため学習負担が大きい というのが正確です。
合格率は20%前後で、記念受験を含めても一定数が合格しているため、適切な対策をすれば合格は十分可能です。
Q2. どこで挫折する人が多いですか?
多くの受験者がつまずくのは次の2点です。
- 午前試験:暗記すべき範囲が広く、勉強時間を確保できずに脱落
- 午後試験:文章が長く、記述式で「何を書けばいいのかわからない」と感じて挫折
特に午後試験で「模範解答と同じように書けない」と不安になる人が多いですが、実際は部分点があるため完璧に書く必要はありません。
Q3. 午前試験の効率的な勉強法は?
午前試験は 過去問演習が最も効果的 です。
直近5年分を3周繰り返せば合格ラインに届きます。
理解があいまいな問題は、テキストに戻って知識を補強するのが効率的です。
スマホで学習できる「過去問道場」を活用する人も多いです。
Q4. 午後試験の対策はどうすればいいですか?
午後試験は選択制なので、得意分野を3〜4科目に絞って集中対策しましょう。
- 情報セキュリティ(必須)
- ネットワーク
- データベース
- 情報システム開発 or 経営戦略
といった定番の組み合わせが人気です。
解答は模範解答と同じでなくても、キーワードを盛り込めば部分点がもらえるので、空欄を作らないことが重要です。
Q5. 未経験や文系出身者でも合格できますか?
合格可能です。文系出身で応用情報を取得している人も多くいます。
ただし基礎がない状態でいきなり挑戦すると挫折しやすいため、以下の準備をすると効果的です。
- ITパスポートや基本情報技術者試験で基礎固め
- イラスト解説が豊富な参考書(キタミ式など)で用語理解
- 通信講座や動画教材で学習習慣を作る
Q6. 独学と通信講座、どちらがおすすめですか?
独学でも合格は可能ですが、学習管理が苦手な人は通信講座を利用する方が効率的です。
- 独学:費用を抑えられるが、モチベーション維持が課題
- 通信講座:費用はかかるが、動画解説や学習プランがあり効率的
スタディングやフォーサイトといった講座は社会人に人気です。
Q7. 勉強時間はどのくらい必要ですか?
目安は以下の通りです。
- IT未経験・文系:200〜300時間
- 基本情報合格者:100〜150時間
- 実務経験者:50〜100時間
社会人の場合は1日1〜2時間、3〜6ヶ月を目安に計画するのがおすすめです。
Q8. 挫折しないための工夫は?
モチベーションを保つために以下を実践しましょう。
- 過去問を解いて「点数の伸び」を確認する
- 勉強仲間やSNSで情報共有する
- 科目ごとに「ミニゴール」を設定する
- 通勤時間やスキマ時間に学習を取り入れる
「小さな成功体験を積み重ねる」ことが継続のコツです。
まとめ|幅広い知識が必要なため、コツコツ取り組みましょう!
応用情報技術者試験は、「難しすぎる」と感じる人が多い試験ですが、正しい対策と継続した努力によって、誰でも合格を狙える資格です。
- 難しいと感じたときこそ、自分の学習スタイルを見直すチャンス
- 苦手な分野は逃げずにコツコツ取り組む
- 合格後には、より高度な資格へのステップアップや、職場での評価アップといったチャンスが広がる
焦らず、自分のペースで積み重ねていきましょう。