「ITパスポートを受けたけど落ちてしまった……」
「もう一度挑戦したいけど、すぐに申し込めるの?」
ITパスポート試験は、IT初心者や非エンジニアの社会人にも人気の国家資格ですが、一度で合格できるとは限りません。
そこで気になるのが「再受験の手続き」「再チャレンジのタイミング」「費用や回数の制限」などです。
この記事では、再受験に関する情報を網羅的に整理し、次こそ合格を勝ち取るための勉強法や注意点もあわせて解説します。
目次
再受験はいつから可能?
ITパスポートは通年実施されているCBT(Computer Based Testing)方式の試験のため、基本的に受験日の翌日から再受験可能です。
Q : 一度不合格になった場合等で再度受験申込みする場合、受験申込みができない期間はありますか?
A : 特にありません。
ただし、未受験の申込みがある場合は、別の申込みをすることはできません(同時に複数回の受験申込みはできません)。
なお、受験後に次の受験を申込む場合は、受験日の翌日以降に行ってくだ。出典:ITパスポート>FAQ
- 受験日の翌日以降、CBT-Solutions(申込サイト)から新たに予約可能
- 最短では2日後の予約も可能(会場に空きがある場合)
- ただし、前回の試験が未受験(欠席扱い)の場合は、結果確定後でないと再予約不可
つまり、「合格発表を待つ必要はなく、落ちたとわかった段階ですぐ次の申し込みができる」という柔軟な制度になっています。
回数や頻度に制限はある?
ITパスポート試験は「回数制限・頻度制限なし」で、何度でも受けることができます。
- 年間の受験回数制限:なし
- 月内に複数回受験:可(空きがあれば)
- 連続して予約:可能(ただし1枠ずつ予約。重複不可)
そのため、落ちても気持ちを切り替えてすぐ再チャレンジしやすい環境が整っています。
費用はいくら?返金・割引はある?
再受験だからといって、費用や申込条件が変わるわけではありません。
- 受験料:7,500円(税込)
- 支払い方法:クレジットカード、コンビニ決済、Pay-easyなど
- 返金:不可(申し込み後のキャンセルも不可)
一部企業では「資格手当」や「受験費用補助制度」があるので、再受験も補助対象になるか事前に確認しておくと安心です。
再受験のメリットとデメリット
メリット
- 自分の弱点を分析して次に活かせる
- 記憶が新しいうちに再チャレンジできる
- 出題傾向が把握しやすくなる
デメリット
- 再受験にも費用がかかる
- 勉強法を見直さないと同じミスを繰り返すリスク
- 短期間での連続受験はモチベーションが下がる場合も
再受験時の効果的な学習法
1回目に不合格になった場合、「何が原因だったか」を振り返ることが大切です。
成績レポートや分野別正答率を参考にして、苦手分野を中心に対策を立てましょう。
- 分野別(ストラテジ・マネジメント・テクノロジ)での点数を見直す
- 過去問演習 → 正解できなかった問題の解説を深く理解する
- スキマ時間にスマホアプリやYouTubeで知識補強
- 模擬試験や予想問題で“本番感覚”を養う
特に、「過去問の暗記」で終わってしまった方は、なぜその答えになるのかを論理的に説明できるまで落とし込むことが必要です。
再受験する場合のスケジュールと目安
再受験を検討する場合、以下のようなスケジュール感が理想的です。
- 不合格発表から1~2日後に再申込
- 復習・勉強期間:2〜4週間(20〜40時間が目安)
- 1日1〜2時間で計画的に学習
短期間での再受験は、「できるだけ早く合格したい」気持ちに応えてくれますが、焦って勉強が雑にならないよう注意が必要です。
よくある質問(Q&A)
Q. 同じ月に2回受験しても問題ない? → 問題ありません。会場の空きさえあれば、月内複数回の受験も可能です。
Q. 前回と同じ問題が出ることはある? → まったく同じ問題が出る可能性は低いですが、似た形式・テーマの問題が出題されることはあります。
Q. 勉強せずにすぐ再受験してもいい? → おすすめしません。少なくとも苦手分野を1週間程度で復習してから再受験するのが効果的です。
まとめ
ITパスポート試験は、通年で受けられる上に回数制限もないため、再受験しやすい国家試験です。
落ちてしまったとしても、しっかり復習と戦略を立てれば、次の試験で合格することは十分可能です。
「再受験だから不利」と思わず、「次こそ合格するためのステップ」として前向きに捉えることが成功の鍵となります。