ITパスポート試験では、選択式の問題が中心ですが、その中に「計算問題(数値問題)」も数問出題されます。
特に、テクノロジ系(ITの基礎知識)やマネジメント系(プロジェクト管理)では、公式を使って計算する問題が出るため要注意です。
- どんな公式が出るの?
- 覚えるべき計算式を一覧で知りたい!
- 問題文に応じてどう使い分けるの?
この記事では、ITパスポート試験に出る計算問題の定番公式を一覧で紹介し、使い方のコツまでわかりやすく解説します。
目次
ITパスポートでよく出る計算公式一覧【ジャンル別】
【1】処理能力・性能に関する計算
スループット(throughput)
処理時間あたりに処理できるデータ量
公式:
コピーする編集するスループット = 総処理量 ÷ 処理時間
レスポンスタイム
要求を出してから応答が返るまでの時間(反応速度)
稼働率(可用性)
システムが正常に動いている割合
公式:
稼働率(%)=(稼働時間 ÷ 総時間)× 100
【2】プロジェクト管理(マネジメント系)の計算
ガントチャート・クリティカルパス
- 作業日程や最長経路(クリティカルパス)を求める問題が出ます
- 各タスクの所要日数を合計し、最も長い経路が全体の納期になります
工数の計算
メンバー人数 × 作業日数
公式:
工数(人日)= 人数 × 日数
(または)
日数 = 工数 ÷ 人数
【3】情報量・データサイズの計算
情報量(エントロピー)の計算
何通りの情報かを2進数(ビット)で表す
公式:
情報量 = log₂(情報の種類数)
例:4種類 → log₂(4) = 2ビット
データサイズ(ファイル容量など)
ファイルサイズや通信量の計算で使われる
基本単位:
- 1KB = 1024B(バイト)
- 1MB = 1024KB
- 1GB = 1024MB
公式例:
画像サイズ(バイト)= 解像度 × 色数(bit) ÷ 8
通信時間の計算
データを送るのに必要な時間
公式:
通信時間(秒)= データ量(bit) ÷ 通信速度(bps)
※「Byte(バイト)」表記の場合は「×8」でbitに換算!
【4】財務・会計(ストラテジ系)の計算
売上・利益の関係
公式:
売上 = 販売単価 × 数量
利益 = 売上 − 費用
利益率(%)=(利益 ÷ 売上)× 100
損益分岐点(BEP)
利益がゼロになる分岐点を求める
公式:
損益分岐点(数量)= 固定費 ÷(販売単価 − 変動費)
【5】パーセント・比率・成長率
構成比(割合)
構成比(%)= 対象値 ÷ 全体 × 100
増加率・成長率
成長率(%)=(今年 − 昨年)÷ 昨年 × 100
計算問題の攻略ポイント
① 単位の変換に注意
- バイト ⇔ ビット
- 秒 ⇔ 分 ⇔ 時間
- 人日 ⇔ 日数・人数
試験では単位を意図的にズラして出題されることもあるため、変換ミスに注意。
② 選択肢の検算が有効
実際に選択肢を代入して検算すると早く解けることもあります。
③ 暗記しすぎず、仕組みを理解しておく
丸暗記ではなく、「なぜそうなるのか」を理解しておくことが得点力につながります。
おすすめの演習サイト・教材
- 【ITパスポート過去問道場】:
https://www.itpassportsiken.com/
→ 計算問題の出題も多数。繰り返し練習できる!
- 【キタミ式 イラストIT塾 ITパスポート】(参考書)
→ 計算問題が図解でわかりやすい!
まとめ|公式は少なめ!だからこそ確実に押さえよう
- ITパスポートの計算問題は数問だが、基本的な公式を確実に理解しておくことが重要
- 出題傾向はある程度決まっているので、一覧で整理して何度も解くのが効果的
- 単位変換やケアレスミスに要注意!
- 「計算に自信がない」人ほど、図や具体例を使って理解するのがコツ
難しい数式は出ません。基本的な公式+丁寧な理解+演習で、確実に得点源にしましょう!