「ネットワークスペシャリストに合格するには、どれくらい勉強すればいいの?」
高度情報処理技術者試験の中でも上位に位置するネットワークスペシャリスト試験(NW)は、出題範囲の広さと記述式問題の難易度から、毎年多くの受験者が苦戦する難関資格です。
独学で挑戦する人もいれば、通信講座やスクールを利用する人もいるなかで、「自分には何時間必要なのか」「どのようにスケジュールを組めば合格に近づけるのか」は非常に重要なポイントです。
本記事では、ネットワークスペシャリスト試験に合格するために必要な勉強時間の目安、独学・通信講座別の時間配分、最適なスケジュール例まで詳しく解説します。自分に合った戦略を立てて、着実に合格を目指しましょう。
目次
必要な勉強時間の全体像
ネットワークスペシャリスト試験
1.対象者像
高度IT人材として確立した専門分野をもち、ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報セキュリティを含む情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者
ネットワークスペシャリスト試験は情報処理技術者試験の中でも「レベル4」に分類される高度試験です
そのため、他の区分と比較しても学習時間は多めに確保する必要があります。
- 独学の場合:200〜800時間(未経験者は400時間以上が現実的)
- 通信講座利用:300〜500時間(効率的に学べるため短縮可能)
「午後Ⅱ対策の不足」で不合格となるケースが多いため、記述問題の練習も含めた時間を十分に確保する必要があります。
実例で見る勉強時間の違い
未経験者の場合:
- ネットワーク基礎から学習スタートするため、300〜500時間以上が必要
- 午後問題への苦手意識を克服するため、記述演習時間を多めに確保
現場経験者の場合:
- 実務知識をベースに理解を深めるスタイル。100〜150時間で合格するケースも
- 午後Ⅱの記述問題対策が主な学習内容となる
短期合格者の例:
- 「応用情報取得済+ネットワーク業務経験あり」で約75時間の学習で合格したという報告もあり
分野別勉強時間の配分イメージ
試験範囲が広いため、各科目へのバランスある配分が求められます。
- 午前Ⅰ対策:基本情報or応用情報合格者は免除。不要な場合は20〜40時間
- 午前Ⅱ対策:知識問題中心。30〜60時間で過去問中心の演習が効果的
- 午後Ⅰ対策:設問理解と選択肢判断の練習。50〜100時間程度
- 午後Ⅱ対策:記述練習中心。100〜200時間程度の重点対策が必要
独学 vs 通信講座、どちらが向いている?
独学の特徴:
- メリット:コストが安い、自分のペースで進められる
- デメリット:情報収集・出題傾向分析に時間がかかる、午後Ⅱ対策が難しい
通信講座の特徴:
- メリット:講師解説、添削、模試で実戦力がつきやすい
- デメリット:費用がかかる、学習ペース管理が必要
→ 「午後Ⅱの記述がネック」と感じている人は、添削サポートがある通信講座がおすすめです。
最適なスケジュール(6か月プラン例)
ネットワークスペシャリストの勉強には、継続的な取り組みが不可欠です。
以下は半年で合格を目指すスケジュール例です。
月別プラン:
- 1ヶ月目:午前Ⅱ対策(IT用語・プロトコル・OSI参照モデル)
- 2ヶ月目:午後Ⅰ基礎(過去問演習中心)
- 3〜4ヶ月目:午後Ⅱ(設問構成理解・記述練習)
- 5ヶ月目:総復習+模試
- 6ヶ月目:弱点補強・記述パターンの最終確認
週ごとの目安:
- 平日:1日2時間×5日=10時間
- 休日:1日3時間×2日=6時間 → 合計:週16時間×25週=400時間
Q&A よくある疑問
Q. 忙しい社会人でも合格できますか? → 通勤時間やスキマ時間を活用し、週10〜15時間でも半年で合格可能です。
Q. 午前Ⅰ免除ってどれくらい楽になりますか? → 学習時間が20〜40時間短縮され、午後対策に集中できます。
Q. 午後Ⅱ対策のおすすめ教材は? → IPA公式の過去問+解説付き問題集+添削付き通信講座の併用が最も効果的です。
まとめ:
ネットワークスペシャリスト試験の合格には、最低でも200時間〜、未経験なら300〜500時間の学習が必要です。
- 午後Ⅱの記述対策に時間を多く割くべき
- 経験者でも油断は禁物。出題傾向の把握と記述練習がカギ
- 継続的な学習と正しい教材選び、スケジュール管理が合格を左右します
この記事を参考に、あなたに合った学習計画で、ネットワークスペシャリスト合格を目指してください。