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システムアーキテクトとは?役割・必要なスキル・資格を詳しく解説

2025-03-18

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システム開発の現場では、エンジニアやプロジェクトマネージャー(PM)など、さまざまな役割の人が関わっています。

その中でもシステム全体の設計を担当する「システムアーキテクト」は、技術とビジネスの両面を理解し、システムの設計・最適化を行う重要な役割を担います。

  • システムアーキテクトとは具体的にどんな仕事をするのか?
  • どのようなスキルや資格が必要なのか?
  • エンジニアとの違いやキャリアパスは?

本記事では、システムアーキテクトの役割や必要なスキル、取得すると有利な資格について詳しく解説します。

システムアーキテクトとは?

システムアーキテクト(System Architect)とは、ITシステムの全体設計(アーキテクチャ設計)を担当する専門職です。


システム開発において、要件定義から基本設計・技術選定・システムの最適化までを担当し、開発チームを技術的にリードします。

システムアーキテクトは、単なるプログラマーやエンジニアではなく、「システムの設計思想を決める」ポジションであり、企業のIT戦略に大きな影響を与える重要な役割を担います。

システムアーキテクトの主な業務内容

  • システムの要件定義・基本設計(どのようなシステムを作るべきかを決める)
  • アーキテクチャの設計(システム全体の構造・技術選定)
  • システムの最適化・パフォーマンス向上
  • クラウドや最新技術の導入計画(AWS、GCP、マイクロサービスなど)
  • エンジニアとの技術的な調整・レビュー
  • プロジェクトマネージャー(PM)やクライアントとの折衝

ステムアーキテクトと他の職種との違い

システムアーキテクトは、エンジニア・プロジェクトマネージャー(PM)・ITコンサルタントと連携しながらシステムの設計を担当します。

以下の表で、それぞれの職種との違いを整理します。

職種主な役割求められるスキル
システムアーキテクトシステム全体の設計・最適化設計力・技術選定・要件定義
プログラマー(PG)コードを書く(実装担当)コーディングスキル
システムエンジニア(SE)設計・実装・テストを担当設計力・実装力
プロジェクトマネージャー(PM)進捗管理・予算管理マネジメント・調整力
ITコンサルタントビジネス戦略の提案コンサルティングスキル

システムアーキテクトは、プログラマーやSEのように「手を動かしてコードを書く」ことよりも、「システム全体の設計・最適化」に重きを置く職種です。

システムアーキテクトに必要なスキル

1. システム設計・アーキテクチャ設計スキル

  • ソフトウェアアーキテクチャの設計能力(モノリシック、マイクロサービスなど)
  • クラウドの設計・運用スキル(AWS、GCP、Azureなど)
  • データベース設計(SQL/NoSQL)

2. プログラミング・フレームワークの知識

  • Java、Python、C# などの主要言語の理解
  • Spring Boot、Django、Node.js などのフレームワークの知識
  • フロントエンド(React、Vue.js など)の基本知識

3. インフラ・クラウドの知識

  • AWS、GCP、Azure などのクラウド環境の設計・運用スキル
  • コンテナ技術(Docker、Kubernetes)の理解
  • ネットワーク・セキュリティの基礎知識

4. プロジェクトマネジメント・コミュニケーション能力

  • PMやクライアントとの折衝・要件定義
  • エンジニアチームとの技術的な調整・レビュー
  • 開発プロジェクトのリーダーシップ

システムアーキテクトにおすすめの資格

システムアーキテクトとしてのスキルを証明するために、以下の資格が役立ちます。

1. システムアーキテクト試験(SA試験)(国家資格)

  • 試験実施機関:IPA(情報処理推進機構)
  • レベル:高度情報処理技術者試験(レベル4)
  • 内容:システム設計、要件定義、クラウド、プロジェクト管理など

日本国内でシステムアーキテクトを目指すなら最も評価される資格

公式HP:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sa.html

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2. AWS Certified Solutions Architect - Professional(AWS認定 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)

  • 試験実施機関:AWS(Amazon Web Services)
  • 内容:AWS上でのシステム設計・アーキテクチャ設計

クラウドを活用するシステム設計スキルを証明できる

公式HP:https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-professional/

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3. TOGAF(The Open Group Architecture Framework)

  • 試験実施機関:The Open Group
  • 内容:エンタープライズアーキテクチャ設計のフレームワーク

海外の企業やグローバル企業では評価されやすい

公式HP:TOGAF® - オープン・グループ・ジャパン ホームページ

システムアーキテクトの年収・キャリアパス

システムアーキテクトの年収は、企業の規模や経験によって異なりますが、一般的にSEやプログラマーよりも高めです。

経験年数想定年収
未経験・初心者400万~600万円
中堅(5~10年)600万~900万円
ベテラン(10年以上)900万~1,500万円以上

キャリアパスとしては、システムアーキテクト → テックリード → CTO(最高技術責任者) という流れでキャリアアップすることも可能です。

まとめ|システムアーキテクトは技術とビジネスの橋渡しをする職種

  • システムアーキテクトは、システム全体の設計を担当する技術職
  • プログラマーやSEと異なり、設計・技術選定・最適化を行う
  • クラウド、アーキテクチャ設計、プロジェクト管理のスキルが必要
  • システムアーキテクト試験(SA試験)やAWS認定資格が役立つ

システムアーキテクトは、技術とビジネスの両方を理解し、システムの全体最適化を行う重要な役割を持つ職種です。

システム開発の上流工程に関わりたいエンジニアにとって、目指す価値のあるキャリアパスと言えるでしょう。

  • この記事を書いた人

ton

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